朝顔の育て方

朝顔

アサガオ(朝顔、学名: Ipomoea nil、英: Morning glory)は、 日本で古くから親しまれているヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。
非常に育てやすく、花を咲かせるのは簡単で、小学校の教材としても多く育てられています。
小学1年生の夏休みに観察日記をつける学校も多く、家庭でも夏のグリーンカーテン作りに人気があります。
ここでは専用の鉢やプランターであんどん仕立てに育てる方法を中心に解説していきます。

種まき

朝顔の発芽適温は20~25℃です。 種まきの時期は一般に4月末から5月、寒いところでは5月から6月といわれています。
期間中であっても気温が低い時は避けて、温かくなる時期に播きましょう。
7、8月に種をまいても実をつける程度まで生育しますが、大きくなりにくくなります。
また、毎日水やりしなくてはいけませんので、旅行などの予定がある方は5月の連休後に種を播くのが良いでしょう。
地植えにする場合は日当たりがよく風通しの良い場所を選びましょう。
前の年に採取した種を使う場合には、種まき前に一晩水につける方法もあります。

種まき手順

1、元肥(もとひ)の入った土を植木鉢に入れます。
2、指先で土に穴をあけます。(児童の指で第一関節くらい、1cm程度)
3、種を穴の中に置き、土をかぶせて軽くならします。土を固め過ぎないよう注意して下さい。 4、水をたっぷりとまきます。

発芽するまで朝夕欠かさずたっぷり水を与えましょう。
ただし、土の表面が湿っているときの水やりは控えます。
水のやり忘れ、やりすぎに注意してください。
何粒まくかですが、1つの穴に1つという方が多いです。

発芽

条件が整っていれば種をまいてから4日目ぐらいから発芽が始まり、2週間ほどで全ての芽が出揃います。
前の年に採った種など、加工をしていない場合はこれより遅く、1週間ほどたってから発芽し始めます。

芽が出ない時

原因として考えられるのは
・まく時期が早すぎた
・種を深くまきすぎている
・水のやり忘れ、やりすぎ
・土を強く押さえて固めすぎた
・鳥に食べられてしまった
などがあります。

10日過ぎて1本も芽が出ない場合は、掘り返してみて発芽しない原因を調べて種をまきなおします。

植木鉢の置き場所

植木鉢は日当たりが良く、風通しのよい地面の上に置きます。
朝顔は日当たりを好みます。特に朝日のしっかりと当たる場所を選んで下さい。
風通しが悪いと病気や害虫が発生しやすくなります。
コンクリートやアスファルトの上では温度が上がりすぎてしまうので避けて下さい。

アブラムシなどの害虫が付いていた場合は駆除して下さい。

水やりについて

水やりの基本は、土の乾き具合や足りている時はやらず、 必要な時にたっぷりと与える事です。

意外に多いのが「水のやりすぎ」で枯らせてしまうことです。
朝顔の成長に水は欠かせないものですが、やり過ぎてしまうと、 種や根を腐らせてしまったり、肥料が流れ出してしまったりします。

・土の表面が乾いていたら水をやる。湿っている状態ではやらない。
・やるときは植木鉢の底から水が出るまでたっぷりと与える。
・水やりは午前中に行う。日中は土の急激な温度変化で朝顔にショックを与えてしまうため避ける。

本葉が出てつるが伸びる

双葉が開き、1週間ほどすると本葉が出始めます。茎や葉、根が急速に成長していきます。
水は葉や茎にかけるのではなく、土全体にたっぷり与えましょう。
風通しをよくして、病気や害虫を防ぎます。

間引き・植え替え

苗が密集していると風通しが悪くなり、病気や害虫が発生しやすくなります。
また大きく育ちにくくなるので、茎が太くて丈夫な苗を残し他は抜きます。
今後の生育不良などに備えてプランターに植え替えておくと良いでしょう。

茎の色の薄いものは薄い色の花が、茎の色の濃いものは、はっきりした色の花を咲かせます。
花を使って色の変化の学習をしたい場合はここで選別して下さい。

追肥を行う

本葉が増え、つるが伸びる時期は肥料を多く必要とします。肥料を与えましょう。
追肥は根が傷まないように根元を避け株からはなしてあげましょう。

支柱を立てる

本葉が5~6枚になるとつるが伸び始めます。
巻き付けそうな長さになったら植木鉢に支柱を立てて巻き付けます。
自然に巻き付きにくい時は手で巻きつけて下さい。

摘芯

本葉が7~8枚になったら脇芽を残すように先端をカットします。
そのままでも朝顔は育ちますが、株にボリュームを出したい時は摘心を行って下さい。
花つきも良くなります。

花が咲く

朝顔の花は夜明け前に咲きます。開花の様子を観察しましょう。

花が咲き始めると朝顔はさらに水を必要とします。
夏場は土の状態を見て必要なら朝夕2回水をやりましょう。
暑い日が続く場合は、半日日陰になる場所に移動させましょう。
水やりができない日は日陰に移したり、自動給水させたりして下さい。

朝顔は開花、結実のために多くのエネルギーを使います。
下の方の葉が枯れているのが目立ってきた場合は液体肥料を与えて下さい。
咲いてしぼんだ花を摘み取ると勢いが長続きして花が長く楽しめます。 種をとりたい場合は、残しておいて下さい。

つるや葉は成長するのに花が付かない場合は原因を探り対処して下さい。

夜間に照明の当たる場所で栽培している

朝顔は夏至を過ぎ日照時間が短くなるとつぼみをつける性質があります。
照明の当たらない場所へ移動させて下さい。

成長が盛んでつぼみをつける成長に移行していない

つるの先端を切り落としましょう。
リン酸の多い肥料を与え、夕方の明るいうちから暗い場所へ移動させてみてください。

種をとる

実がうす茶色になり、外皮が乾燥してから種をとります。
カビが生えないよう日陰でしっかりと感想させてから通気性の良い日陰で保存します。
保管の際はポリ袋など密閉したものは避け、通気性のある紙の袋などを使って下さい。
このとき花の色を書いておくと良いでしょう。

植木鉢や支柱はよく洗って乾燥させ、日光による劣化を防ぐために 日陰に保存して下さい。

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